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ACM SIGMOD 日本支部第21回支部大会

「モバイルコンテンツとウェアラブルコンピューティング」および 「ICDE2002国際会議報告」

日時:2002年4月10日(水)・11日(木)
開催場所学術総合センター 2F 中会議場 (千代田区一ツ橋2-1-2)
主催:ACM SIGMOD Japan Chapter
支部長:喜連川 優

プログラム

☆4月10日(水)☆

12:30 受付開始
12:50-13:00 支部長によるプログラム紹介 喜連川 優(東大 生研概念センタ)
1. 13:00-14:00
  「モバイルソリューションの事例と展望」
  石垣 昭一郎(ドコモ・システムズ 取締役)
iモードをはじめとするモバイルデータ通信は急速な成長を見せているが、
今後、FOMAなどの高速データ通信の出現により、企業ユースを中心と
した新たなソリューションマーケットに期待が寄せられている。
本講演では、現状で可能なモバイルソリューションの基本機能とこれまで
の事例のいくつかを紹介し、今後を展望する。

2. 14:00-15:00
 「実践的ウェアラブルコンピューティングの取り組み」
  塚本 昌彦 (大阪大学大学院)
これまでの約1年間のウェラブルコンピューティングの実践を通じてさまざ
まな問題点や新しい方向性を見出しつつある。本講演ではこれらの点につい
て述べながら、現在進めているいくつかの研究プロジェクトの紹介を行うと
ともに、ウェアラブルコンピューティングの将来の方向性について述べる。

<休憩 15分>

3. 15:15-16:15
「Linux対応腕時計型コンピュータ: WatchPad」
玉川 憲(日本IBM 東京基礎研究所)
われわれはウェアラブル・コンピューティングのあり方を研究するための
プラットフォームとして,携帯性に優れ,かつ常に身に付けていても違和
感がないことから腕時計型に注目し,2000年3月にWatchPad1.0 を試作した.
続いてWatchPad1.0 にLinux を搭載し,"Linux Watch"の名称で2000年8月
に発表を行った.2001年にシチズン時計株式会社と共同研究を開始し,10
月には共同開発したWatchPad1.5 を発表した.WatchPad は研究プラット
フォームとして様々な実験が行えるように,多くの入出力装置を備え,拡
張性を意識した設計になっている.またソフトウェア的に自由度を持たせ
るために OS として Linux を採用している.
本講演では Linux に対応した腕時計型コンピュータ WatchPad について歴
史を交えながら,その基本コンセプトや仕様,使用例を紹介する.

<休憩 15分>

4. 16:30-18:00
「ICDE2002国際会議報告(1)」
高須 淳宏(国立情報学研究所)
2002年2月26日より3月1日にかけてアメリカSan Joseで開催されたICDE
(データ工学国際会議)の概要を報告する。本年度の会議では、XML、時系
列データ・データストリーム、Peer to Peer関連の研究に注目が集まり、
特にXML関連の研究発表は、発表件数、聴講者ともに多く活況を呈した。本
報告では、会議の概要を報告するとともに、論文賞受賞論文を含め、数編
の興味深い論文を紹介する。

☆4月11日(木)☆

1. 10:00-11:30
「ICDE2002国際会議報告(2)」
高須 淳宏(国立情報学研究所)

<昼休み 90分>

2. 13:00-14:00
「"止まらない社会"のインフラを支えるOracle9i」
臼渕 啓明(日本オラクル システムエンジニアリング本部)
コンピュータシステムに対し、24時間、365日のサービス提供が強く望まれ
るに至り、データを管理するOracleが、この要請にどのように応えるのか、
Oracle9iのReal Application Cluster(RAC)とDataGuardの活用を中心に紹
介する。

3. 14:00-15:00
「空間ITとヒューマンナビ」
有川 正俊(東京大学)
従来のGIS(地理情報システム)は,専門家向けのツールとして発展・普及し
ており,消費者を対象とはしていなかった.これは,空間データを作成す
るのに多大なコストが掛かることが大きな理由となっていた.一方,IT(情
報技術)は,もともとは専門家向けの技術から始まり,現在では消費者向け
の技術へと進化した.同様に,GISも専門家向けのシステムから,より広い
範囲をカバーするという意味で,消費者向けへと進化しているのが現状で
ある.次世代GISにおける最も重要な消費者向け適用分野として「ヒューマ
ンナビ」がある.ヒューマンナビやITの観点からは,「地理」という概念
よりも「空間」の方が,次世代GISの予想される利用形態をより良く反映し
ている.この観点から,GISの従来技術から発展した消費者向けの情報技術
を空間IT(S-IT:Spatial IT)と呼ぶようになってきた.本講演では,S-IT
をめぐる標準化および関連業界の動向を紹介し,S-ITのもっとも重要な応
用の1つであるヒューマンナビの可能性と限界に関して具体例を用いて解
説を行う.

<休憩 15分>

4. 15:15-16:15
 「ユビキタスコンピューティング
~ 仕事も職場も組織も仕組みも人も変わろう ~」
  瀧田 正人(東芝)
ユビキタスコンピューティングの姿を、技術・システム面と、そのマネー
ジメントへの応用面から紹介・提案を行う。
・技術面では、無線LAN、Bluetooth、W-CDMA などによるユビキタスコン
ピューティングの加速の動向を紹介し、それによる新しい機能やシステ
ム形態を提案する。
・マネージメント面では、フリーアドレスオフィスや文鎮型組織への移行
に加え、チームワーク、リーダーシップのあり方までを論じる。

5. 16:15-17:15
「タイトル未定(Peer to Peer関連)」
中山 雅哉(東京大学)