== 2003年12月9日(火) ==
9:50 受付開始
10:20-10:30 支部長によるプログラム紹介 北川博之(筑波大学)
1. 10:30-11:15
「ユビキタス社会の情報セキュリティ」
佐々木 良一(東京電機大学)
ユビキタス社会においてますます重要性が増大すると考えられる情報セキュリ
ティについて、脅威とその対策を概説する。あわせて、各種情報処理機器や
RFIDから流出する可能性のある個人情報の保護の問題についても言及する。
2. 11:15-12:00
「ネットワーク社会における個人情報の保護
-個人情報データベース等の構築と個人情報の適正な取扱いについて-」
新保 史生(筑波大学)
今般成立した個人情報保護法は、個人情報を含む情報の集合物で特定の個人情
報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したものを
「個人情報データベース等」と定義し、5千件を超える個人データで構成され
る当該データベース等を事業の用に供する者は、この法律の義務規定の適用を
受けることとなった。よって、個人情報データベースの構築と利用にあたって
は、適正な取扱いに必要な法的義務を遵守しなければならない場合があること
から、本報告においては、それら具体的義務の内容を、ネットワーク社会にお
ける個人情報保護をめぐる諸般の問題を踏まえて報告する。
<休憩1時間15分>
3. 13:15-14:00
「文書管理における原本性確保とシステム」
谷内田 益義(リコー・オフィスシステム研究所)
電子政府構築の課題の1つに原本性確保が挙げられている。保存義務を負った
書類の電子的な保存において、紙と同等に原本である性質を保障することが必
要なだめである。本発表では、原本性を技術的に確保の方法について検討を加
えるとともに、関連する情報セキュリティ技術に関し説明する。
4. 14:00-15:30
「VLDB 2003国際会議報告(1)」
波多野 賢治(奈良先端科学技術大学院大学)
2003年9月9日から12日にかけてドイツ ベルリンにて開催されたVLDB 2003国際
会議の概要を報告する。
<休憩15分>
5. 15:45-17:15
「VLDB 2003国際会議報告(2)」
波多野 賢治(奈良先端科学技術大学院大学)
== 2003年12月10日(水) ==
1. 10:30-11:15
「信頼されるコンピューター・プラットフォーム」
吉濱 佐知子(日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所)
コンピュータ・システムへのウィルスやトロイの木馬などによる攻撃が加速度
的に増え、またシステムの構成要素が多様化していく中、システムを構成する
個々のプラットフォームに対する信頼を確保することが重要になってきている。
本講演ではプラットフォームの信頼を保障するための標準技術を定義している
TCG (Trusted Computing Group) と、IBMの取り組みについて述べる。
2. 11:15-12:00
「RFID:技術、制度そしてユーザー」
岸上 順一(NTTサービスインテグレーション基盤研究所)
RFIDへの期待感が高まっている。技術の成熟とそれに伴う低価格化が次期バー
コードと称されるシステムの可能性を見せてきているからだろう。一方十分な
説明がないまま漠然とした不安感も出ている。RFIDは食品や医療の安全、安心
を様々な業者の間で実現していく重要な技術である。この技術を健全に発展さ
せるために我々は何を考え、どう展開していけばいいのだろうか。
<休憩1時間15分>
3. 13:15-14:00
「オラクルにおけるセキュリティの現状とOracle10g」
齊藤 豊(日本オラクル株式会社)
本講演では、Oracle DBが保持し、実績のあるVirtual Private Database、
Stored Data Encryptionなどのセキュリティ機能の説明を行い、これから出荷
が始まるOracle10g製品のグリッド、XML DBなどに関する機能説明を行う。
4. 14:00-14:45
「Mobility with Security」
西田 和弘(サン・マイクロシステムズ)
企業のIT環境の整備にともない、セキュリティにたいする脅威が顕在化しつつ
ある。サン・マイクロシステムズ社内でのIT環境を例に挙げ、企業内ITにおい
て低コスト、利便性および生産性を維持しつつセキュリティを保全する方法に
ついて検証する。
<休憩15分>
5. 15:00-15:45
「デジタルコンテンツ配信事業と権利管理」
斎藤 伸雄(凸版印刷)
インターネット利用者の増加に伴い、ネットワークを利用したデジタルコンテ
ンツの有償配信事業も様々な展開が見られるようになった。しかし当該事業の
展開においては、コンテンツの不正コピーや不正利用などが市場の成長の妨げ
となっている。本講演ではデジタルコンテンツ配信事業とそれにまつわる権利
管理に関する状況について述べる。 |