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ACM SIGMOD 日本支部・日本データベース学会 大会(ACM SIGMOD 日本支部第32回支部大会)

VLDB2005 国際会議報告 および データベースセキュリティ

日時:2005年10月27日(木)
開催場所国立情報学研究所 1208・1210会議室 (東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センタービル 12階)
主催:ACM SIGMOD 日本支部(支部長:北川博之 (筑波大学)),日本データベース学会(会長:増永良文 (青山学院大学))
支部長:北川 博之

プログラム

9:20 受付開始

9:50-10:00 プログラム紹介  北川 博之 (筑波大学)

1. 10:00-12:00
「VLDB 2005 国際会議報告(1)」
鬼塚 真 (NTT サイバースペース研究所)

	ノルウェー トロンハイムにて開催された VLDB 国際会議について
	報告する (前半)。

	報告の概要は以下の通りである。
	・研究発表について 4件前後を選別して報告する。
		1. 今回のベストペーパであり、FP-growth や Apriori 等の代
		   表的なパターンマイニングアルゴリズムの性能を、約 5倍に
		   向上したキャッシュメモリを意識した研究発表。
       2. 今回最も聴衆が多かったと思われる、Mike Stonebrakerによ
		   るデータ分析応用向きの DBMS、C-store の発表。
		3. 16件の XML 研究発表の中から、新規性が高いと思われた
		   XPath 処理の実体化ビュー利用に関する研究発表。
	・他、VLDB2005 に関する統計情報と、パネルやデモセッション、
    10 year best paper 等の主要ポイントについて報告する。

<12:00-13:00 休憩>

2. 13:00-14:00
「VLDB 2005 国際会議報告(2)」
鬼塚 真 (NTT サイバースペース研究所)

	ノルウェー トロンハイムにて開催された VLDB 国際会議について
	報告する (後半)。

<14:00-14:15 休憩>

3. 14:15-15:00
「データベースにおけるセキュリティ対策の必要性とその実装」
北野 晴人 (日本オラクル株式会社)

	データベース(RDBMS)におけるセキュリティ上の脅威とその対策に
	あたっての考え方、セキュリティ機能の実装などについて説明する。

4. 15:00-15:45
「データベースセキュリティにおけるコンソーシアム活動」
三輪 信雄 (データベース・セキュリティ・コンソーシアム)

	データベースのセキュリティ対策はいよいよ本格的に取り組まれる
	ようになってきた。我々はデータベース・セキュリティ・コンソー
	シアムを本年2月に設立し、ユーザ企業、データベースベンダー、
	セキュリティ製品ベンダー、セキュリティサービスベンダー、SI
	ベンダー、政府関係者などがワーキンググループや勉強会などを
	通じて対策の推進のために活動している。本コンソーシアムの設立
	趣旨や活動内容などについて紹介すると共に、データベースを守る
	ための各組織の連携や周辺のセキュリティの課題などについて講演
	する。

<15:45-16:00 休憩>

5. 16:00-16:45
「HiRDBセキュリティ機能概説」
柳瀬 康二(株式会社 日立製作所)

	データベース製品の設計・開発、およびISO/IEC15408に
	基づくセキュリティ評価推進の経験を基に、データベース製品が実装
	してきた基本的なセキュリティ機能について、製品設計現場の目線か
	ら解説する。

6. 16:45-17:30
「情報セキュリティの脅威と対策技術に関する動向」
武田 圭史 (カーネギーメロン大学日本校)

	SQLインジェクションをはじめとするWeb-DB連携アプリケーション
	に対する攻撃手法や、その他の主要な攻撃や事故事例及び、これら
	に対抗するための対策・技術・運用等のあり方について議論する。
	また、システムの設計・実装において脆弱なシステムを構築しない
	ための基本的な考え方についても言及する。