トップページに戻る

第27回先端的データベースとWeb技術動向講演会(ACM SIGMOD 日本支部第64回支部大会)

VLDB2016国際会議報告及びクルマIoTビッグデータ利活用最新動向

日時:2016年12月 10 日 (土)
開催場所東京大学生産技術研究所 An棟4階 中セミナー室1 (An401, 402)
主催:ACM SIGMOD 日本支部(支部長:中野 美由紀 (産業技術大学院大学)),日本データベース学会(会長:清木 康(慶応義塾大学))
支部長:中野 美由紀

プログラム

9:30  受付開始
10:00-10:05  開会挨拶

10:05-11:05 「 VLDB2016国際会議報告 (1)」   
清水 敏之 (京都大学 情報学研究科)


本講演では2016年9月5日から9日にかけてインドのニューデリーで開催された
VLDB2016について報告する.講演の前半では,会議の概要や会議全体の雰囲気
を紹介するとともに,特に,Spark projectに立ち上げ時から携わっている
カリフォルニア大学バークレー校のProf. Ion Stoicaによるビッグデータ処理
に関するキーノート講演を中心に報告を行う

11:05-11:15  (休憩)

11:15-12:15  「VLDB2016国際会議報告 (2)」   
清水 敏之 (京都大学 情報学研究科)

講演の後半ではBest Paper Awardを受賞した研究を紹介するとともに,講演者
が興味深いと感じた研究をいくつか取り上げて紹介する.Best Paper Awardに
はメリーランド大のAhmed Elgoharyらによる"Compressed Linear Algebra for 
Large-Scale Machine Learning"が選ばれた.

12:15-13:45  (昼食)

13:45-14:45 「大量の車両走行データから集合知を得る運転行動解析技術の研究」
根山 亮(株式会社トヨタIT開発センター 研究2部 システムアーキテクチャG)

IoT技術の進化に伴い,ネットワークを介して通信し,安全かつ効率的に走行で
きる次世代の自動車(コネクティッド・カー)が注目されている.一方,電気自
動車の普及により,車の機能のコモディティ化が進んでおり,より高付加価値な
サービスの創出が求められている.本講演では,新価値創造のブレークスルーと
なりえる集合知を求めるための,大量の車両走行データを用いた運転行動解析技
術の研究事例を紹介する.

14:45-15:00 (休憩)

15:00-16:30  「公用車の活用による自治体ビッグデータの社会活用」
池本 智・金城 陽平(株式会社ゼンリンデータコム ネットサービス本部Web-GIS事業部)

各自治体では数百台の公用車が様々な業務で利用されている.本講演では,それ
らの車両がセンサーの役割としてデータ収集を担い,蓄積されたデータが自治体
や市民に役立つ形として分析されることで,車両という資産が多様な還元効果を
生み社会的に活用されていくモデルの研究について紹介する.また,ゼンリンデ
ータコムの事業におけるビッグデータビジネスや新しいGISの取組について紹介する.

16:30   閉会