日本データベース学会の皆様 ACM SIGMOD 日本支部では、6月8日(金)に、「ICDE 2007 国際会議報告、なら びに、サービス指向アーキテクチャの動向」をテーマとする大会 (ACM SIGMOD 日本支部第36回支部大会) を開催致します。本大会は、一体運営をしている 日本データベース学会と ACM SIGMOD 日本支部の共催となっており、日本デー タベース学会会員(= ACM SIGMOD 日本支部会員)の皆様を対象とする講演 会となっております。 さて、ご存知のとおり、ICDE はデータベースシステム分野の主要な国際会議 のひとつでありまして、去る4月17日から4月20日までトルコのイスタンブール で開催されました。その最新動向について、立命館大学の 鈴木 優 先生より ご紹介いただきます。 一方、「サービス指向アーキテクチャの動向」につきましては、日に日に役割 を増している「サービス」(サービス業やサービスシステム)を捉え直す活動 として注目されております「サービスサイエンス」や「サービス指向アーキテ クチャ(SOA)」に着目した企画になっておりまして、最先端でご活躍の方々を講 師としてお招きしております。日本IBM の 中村 英史 様には、サービス・サイ エンスについて、富士通の 立岩 正弘 様には、富士通での SOA の取り組みと SOA ガバナンスについて、日立製作所の 神郡 正 様には、日立での取り組みと これからの課題や展望についてご紹介いただきます。 大会の詳細は以下のとおりです。 なお、ご参加にあたっては、事前の参加登録をお願いしておりますので、 下記の要領にてお申し込みください。 多数のご参加をお待ちしております。 よろしくお願い致します。 日本データベース学会副会長・企画委員長 (ACM SIGMOD日本支部長) 北川博之 (筑波大学システム情報工学研究科・計算科学研究センター) ★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★ ACM SIGMOD 日本支部・日本データベース学会 大会 (ACM SIGMOD日本支部第36回支部大会) 「ICDE 2007 国際会議報告、ならびに、サービス指向アーキテクチャの動向」 2007年6月8日(金) 10:00-16:55 会場: 国立情報学研究所 1208・1210会議室 (東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センタービル 12階) 地図:http://www.nii.ac.jp/introduce/access1-j.shtml 参加費: 一般 3,000円,学生 1,000円 主催: ACM SIGMOD 日本支部(支部長:北川博之 (筑波大学)) (http://www.sigmodj.org/) 日本データベース学会(会長:増永良文 (青山学院大学)) (http://www.dbsj.org/) 本大会担当幹事: 日本データベース学会企画委員兼ACM SIGMOD日本支部役員 片山 紀生 (国立情報学研究所) ※ この大会についてのお問い合わせは、担当幹事の片山 katayama@nii.ac.jp までお願い致します。 ★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★ ・参加費: 3,000円 日本データベース学会 正会員 1,000円 日本データベース学会 学生会員 日本データベース学会とACM SIGMOD日本支部の一体運営により,日本データ ベース学会会員の皆様は同時にACM SIGMOD日本支部会員となっています. ・参加申込: Webにてお申し込み下さい. http://www.sigmodj.org/registration.html に登録用フォームがありますので,御利用下さい. 参加登録には確認のメールをお返しします.確認メールが来ない場合には, sigmodj07_36@kde.cs.tsukuba.ac.jp までお問合せください. 締め切りは6月6日(水) とさせていただきます. ・参加費は当日受付にてお支払い下さい.支部長名の領収書を発行致します. その時に講演資料集をお渡しいたします. ・ACM SIGMOD 日本支部法人会員ならびに日本データベース学会維持会員 は3名まで無料枠がありますので, 申込書の「その他」の欄に 「法人会員にて参加希望」「維持会員にて参加希望」とご記入下さい. ・日本データベース学会会員登録のお申し込みは下記にて受け付けております. 日本データベース学会オンライン登録: http://www.dbsj.org/Japanese/ ・本大会参加に関する問合せは,片山紀生(日本データベース学会企画委員兼ACM SIGMOD日本支部役員: 第36回大会担当)katayama@nii.ac.jp へメールでお願い いたします. ----------------------- 第36回大会のプログラム --------------------- 9:30 受付開始 10:00-10:10 プログラム紹介 北川 博之(筑波大学) 1. 10:10-12:10 「ICDE 2007 国際会議報告 (1)」 鈴木 優(立命館大学) データベース分野における権威ある国際会議の一つ International Conference on Data Engineering (ICDE 2007) の参加報告を行う。Keynote Address や Best Paper Award を 含め数件の研究発表について報告する。(前半) <12:10-13:10 昼食休憩> 2. 13:10-14:10 「ICDE 2007 国際会議報告 (2)」 鈴木 優(立命館大学) データベース分野における権威ある国際会議の一つ International Conference on Data Engineering (ICDE 2007) の参加報告を行う。Keynote Address や Best Paper Award を 含め数件の研究発表について報告する。(後半) <14:10-14:20 休憩10分> 3. 14:20-15:05 「サービス・サイエンス」 中村 英史(日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所) 世界の先進国ではサービス産業人口が大幅に増え、数々の技術革 新によって発展してきた製造業も、単純に製品を売るだけのビジ ネスからサービスまでを取り入れたビジネスに展開している。こ のようなサービス業の発展は実は IT の力を借りている。実際、 世界の IT 投資の大半はサービス産業である。さらに、インター ネットの普及により急激に展開されるグローバル化に伴い、サー ビス産業も大きく発展した。まだ工業社会をさほど経験していな い国・地域も IT により大きな経済成長を遂げ、新たなサービス も次々と起業されている。一方で、これらのサービスの価値は、 アダムスミス以来の伝統的な価値論 (労働価値) によって計られ ており、正しく評価されていない。無形性・同時性・異質性・消 滅性という製造業とは異なる特徴のサービスの原理を正しく理解 し、効率的で品質の高い価値を提供するためには、サービスを現 象と捉え科学的な分析と系統的な理論が必要とされている。すな わち今こそ "サービス学" が求められている。 <15:05-15:15 休憩10分> 4. 15:15-16:00 「段階的システム再構築を支えるSOAとフロントインテグレーション」 立岩 正弘(富士通株式会社) 従来の「作り変え型」ではなく既存資産を有効活用し,段階的な システム再構築を目指す。この考え方をもとに富士通のSOAミド ルウェアは体系化された。既存資産のサービス化、さらにサービ スをバックエンド或いはフロントエンドで統合し、コンポジット アプリを実現してゆく。加えて、サービス化されたシステムの有 効活用を実現するサービスの統制・管理(SOAガバナンス)に ついてご紹介いたします。 <16:00-16:10 休憩10分> 5. 16:10-16:55 「SOAにおける現状と実践的取り組み及び今後の展望」 神郡 正(株式会社 日立製作所) 情報系システムでは、システム間の相互連携性が永遠の課題であ る。これまでにさまざまなシステム統合の方法が論じられてきた が、ここでは業務システムを「インタフェース」「プロセス」 「情報」の各レイヤで統合し、個別システム連携から全体最適な システムへと進化させるSOAについて論じる。ビジネスプロセ ス(メッセージフローと対話ワークフロー)やSaaSといった、 プロセスやインタフェースの統合という観点から、現状や技術的 特長を紹介するとともに、これからの展望や課題についても触れ る。 以上